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脂肪腫摘出は高知県高知市ふみの皮フ科|皮膚科専門医|クリニック

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脂肪腫 Lipoma

脂肪腫とは

高知県の皮膚科・美容皮膚科のふみの皮フ科のイメージ

脂肪腫は、皮膚のすぐ下に発生する良性の脂肪細胞の腫瘍で、非常にゆっくりと成長する「しこり」です。このしこりの最も特徴的な点は、やわらかく、指で押すと皮膚の下で動く(可動性がある)ことです。大きさは数ミリから数十センチに及ぶこともあり、触れるとドーム状や楕円形に盛り上がっているのがわかりますが、その上の皮膚の色は正常なことがほとんどです。ニキビや粉瘤と異なり、中央に黒い点(ヘソ)はなく、押しても白い内容物は出ません。通常は無症状ですが、まれに大きくなることで周囲を圧迫し、痛みを伴うことがあります。もし、しこりが急に大きくなる、硬くなる、強い痛みが出る、赤く腫れる、色が変わるなどの異常が見られた場合は、脂肪腫以外の病変(悪性の軟部肉腫など)や感染の可能性があるため、速やかに医師の診察を受けてください。また、自己判断で針を刺したり、揉みつぶしたり、内容物を出そうとしたりする行為は、出血や感染、瘢痕の原因となるため、絶対に避けてください。

TROUBLE このような場合はご相談ください

  • しこりが急に大きくなったり、硬くなった
  • 痛み・赤み・腫れなど炎症がある
  • しこりが増えた
  • しこりの色が変わってきた

脂肪腫はなぜ出来るのか

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脂肪腫は、皮膚の深い層や、筋肉を覆う筋膜の下(まれに筋肉内)にできる、脂肪細胞が異常に増えることによる良性の腫瘍です。
これは「がん」ではないため、悪性ではありません。このしこりは、時間をかけて非常にゆっくりと成長し、数ミリから数十センチになることがあります。典型的な特徴は、半球状から楕円形で、触るとやわらかく弾力があり、皮膚の下でよく動く(可動性がある)ことです。ニキビや粉瘤と違い、中央に黒い点(開口部)はなく、圧迫しても内容物が出てくる構造ではありません。

脂肪腫の発生要因

脂肪腫ができてしまう明確な原因は、残念ながらまだ完全には解明されていません。しかし、複数の要因が関連していると考えられています。

遺伝的素因

家族内に複数の脂肪腫ができる「家族性多発性脂肪腫症」といった遺伝的な背景が関与するケースがあります。

外傷や摩擦

過去の軽微な外傷(けが)や、日常的な慢性的な摩擦が、脂肪組織に変化を引き起こす要因の一つではないかと考えられています。

加齢による変化

年を重ねるにつれて起こる脂肪組織の変化も、発生に関与していると考えられています。

脂肪腫は体中どこにでも発生する可能性がありますが、特に体幹(背中や腹部)、肩、上腕、太もも、首といった部位にできやすい傾向があります。気になるしこりを見つけた際は、些細なことでも皮膚科専門医のいる皮膚科医療機関で診てもらうようにしましょう。

脂肪腫(しぼうしゅ)とは

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脂肪腫とは、皮膚の下(皮下)や、ときには筋肉を覆う筋膜の下・筋肉内にできる、脂肪細胞の良性の増殖による「しこり」です。
これは悪性腫瘍(がん)ではありません。

脂肪腫の典型的な特徴

脂肪腫は時間をかけて非常にゆっくりと大きくなります。その触感にはいくつかの特徴があります。

やわらかく弾力がある

ゴムボールのようなやわらかさと弾力があります。

可動性がある

指で押したりずらしたりすると、皮膚の下でよく動くのが一般的です。

非排出性

ニキビや粉瘤のように袋状の構造ではないため、中央に黒い点(開口部)はなく、強く圧迫しても内容物が外へ排出されることはありません。

発生部位とバリエーション

脂肪腫は全身のどこにでも発生する可能性がありますが、体幹(背中・腹部)、肩、上腕、太もも、首といった部位に多く見られます。まれに筋膜の下や筋肉内にできる深在型は、通常の皮下脂肪腫よりも硬く触れたり、可動性が乏しく感じられることがあります。手のひらや足の裏にも生じることがあります。
また、脂肪腫にはいくつかの種類(バリエーション)があります。これらもすべて良性腫瘍です。

血管脂肪腫
(アンジオリポーマ)

押すと痛みやすいことが特徴です。

紡錘細胞脂肪腫

主に中高年男性の後頸部〜肩にかけて多く見られます。

筋内脂肪腫

深部に発生し、可動性が乏しい傾向があります。

その他

線維脂肪腫(フィブロリポーマ)など。

※非常にまれですが、「褐色脂肪腫(ヒベルノーマ)」など、脂肪細胞の種類が異なる良性腫瘍も存在します。

発生原因に関する誤解と真実

脂肪腫は、「太ったから増えた」り、「不潔にしているとできる」といった生活習慣や清潔度とは直接的な関連はありません。
発生の詳しいメカニズムは完全には解明されていませんが、体質や遺伝(家族性多発性脂肪腫症)、過去の軽微な外傷、または慢性的な機械的刺激などが関連していると考えられています。

小児にみられる脂肪性腫瘍

乳幼児では、脂肪芽腫(リポブラストーマ)という良性の脂肪性腫瘍が見られることがあります。これは一般的な脂肪腫よりも成長が速く見えることがあるため、小児の場合は専門医による詳細な検査・評価が推奨されます。

脂肪腫ができやすい人の特徴

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脂肪腫は、皮下の脂肪細胞が局所的に増えることで生じる良性腫瘍で、原因はまだ完全には解明されていません。生活の清潔度や皮脂分泌、ニキビ体質との直接的な関連は基本的にありません。できやすい傾向としては、家族に脂肪腫が多い(家族性多発性脂肪腫症などの遺伝的素因)、30~60代、男性にやや多い、体幹・肩・背中・首など機械的刺激を受けやすい部位、軽微な外傷の後に気づかれることなどが挙げられます。肥満は直接の原因ではありませんが、しこりが触知されやすくなることがあります。

また、希ですが多発性対称性脂肪腫症や痛みを伴う脂肪腫(Dercum病)など体質・代謝に関連する病態が関与することもあります。これらの要因が重なると発生頻度が高まる可能性があり、しこりが急に大きくなる・硬い・動きにくい・痛むなどの変化がある場合は、早めに形成外科で評価を受けることが重要です。

脂肪腫の初期症状

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脂肪腫は、初期段階では皮膚の下にできる小さな「しこり」として気づかれることがほとんどです。

初期の典型的な特徴

触感と可動性

触れるとやわらかく弾力があり、指で軽くずらすと皮膚の下でよく動く(可動性がある)のが大きな特徴です。

痛みの有無

ほとんどの場合、痛みはありません。

皮膚の状態

しこりの上にある皮膚の色は正常に保たれており、赤みや強い腫れ、熱感といった炎症の兆候は通常見られません。

構造

ニキビや粉瘤と違い、しこりの中央に黒い点(開口部)はありません。

発生部位

体幹(背中、お腹)、肩、上腕、太もも、首といった場所にできやすい傾向があります。

経過と注意点

脂肪腫は、通常、数ヶ月から数年単位で非常にゆっくりと大きくなります。初期は不快感や自覚症状が少ないため、そのまま放置されてしまいがちです。ただし、初期の脂肪腫は粉瘤(ふんりゅう)や他の腫瘍と区別がつきにくいことがあります。
次のような変化が見られた場合は、単なる脂肪腫ではない可能性があるため、早めに皮膚科専門医の診断を受けてください。

・急激に大きくなる
・5cmを超えるサイズになる
・触ると硬い、または動きにくい
・痛みやしびれを伴う

早い段階で専門医の診察を受けることは、適切な治療時期を見極めるだけでなく、手術が必要になった場合に目立たない切開線を計画するためにも非常に役立ちます。

脂肪腫を自分で潰すとどうなるか

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脂肪腫は、皮膚の下の脂肪細胞が増殖してできる良性の腫瘍です。ニキビや粉瘤(ふんりゅう)のように、中身を押し出せるような袋状の構造ではないため、ご自身で潰そうとする行為は絶対に避けてください。

自己処置の危険性

脂肪腫に対して、針で刺す、強く揉む、圧迫する、あるいは刃物で切るといった自己処置を試みても、内容物が出ることはなく、重大な合併症や問題を引き起こすリスクがあります。

出血・感染のリスク

無理な圧迫や切開によって出血を招きます。傷口から細菌が侵入し、感染を起こす可能性があります。重症化すると、皮膚の深部で広がる蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの炎症を引き起こす危険があります。内部で出血が起こり、血腫(血の溜まりによる腫れ)が生じることがあります。

組織の損傷と瘢痕化

周囲の健康な組織を損傷し、炎症や壊死を招くおそれがあります。皮膚に瘢痕化(傷あと)や色素沈着が残り、見た目が悪くなる原因となります。神経や血管を傷つけると、しびれや痛みが永続的に残る可能性があります。

後の治療への悪影響

自己処置による炎症や瘢痕によって、後に専門医が手術を行う際、切除が難しくなったり、切開線が大きくなったりする原因になります。

診断遅れ

まれに、脂肪腫ではなく軟部肉腫などの悪性腫瘍が紛れていることがあります。自己判断で処置をすると、専門医による正確な診断が遅れ、適切な治療機会を逃すことにつながりかねません。

根治のためには

脂肪腫を根本的に治すためには、被膜(ひまく)を含めて全て取り除く外科的切除が基本です。多くの場合、局所麻酔を用いた日帰り手術で対応可能です。自己処理や単なる吸引だけでは被膜が残りやすく、再発リスクが高まります。
しこりを見つけた場合は、自己判断せず、皮膚科専門医を早めに受診しましょう。

脂肪腫を放置するとどうなるか

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脂肪腫は良性の腫瘍であり、粉瘤(ふんりゅう)のように内容物が溜まった袋状の構造ではないため、自然に潰れて膿や臭いが出るような「破裂」は基本的に起こりません。しかし、放置することでいくつかの問題が生じる可能性があります。

放置による主な影響

周囲組織の圧迫

脂肪腫は時間とともにゆっくりと増大します。サイズが大きくなると、周囲にある神経、血管、筋膜などを圧迫し、以下のような症状を引き起こすことがあります。
・痛みやしびれ
・重だるさ
・関節の可動域の制限

摩擦による症状

部位によっては、衣類やカバン・リュックのベルトなどによる慢性的な摩擦や圧迫を受け、しこりの表面に赤みや違和感が生じることがあります(ただし、これによる感染は稀です)。

治療の複雑化

放置して腫瘍が大きく、あるいは深くなるほど、後の治療は相対的に複雑になります。

手術の規模拡大

切除手術を行う際に、切開線が長くなる、周囲組織の剥離(はくり)範囲が広くなるなど、手術の規模が大きくなります。

合併症リスクの増加

術後に血腫(血の溜まり)や漿液腫(組織液の溜まり)といった合併症のリスクが高まることがあります。

麻酔・入院の必要性

筋膜の下や筋肉内にまで及ぶ深在型の脂肪腫になると、全身麻酔の検討が必要になったり、日帰りではなく入院が必要になったりすることがあります。

重大な病変を見逃すリスク

稀に、初診時に脂肪腫に見えても、短期間で急速に増大したり、硬い・固定感が強い・夜間に痛むといった所見がある場合は、脂肪肉腫などの悪性腫瘍である可能性を鑑別する必要があります。放置は診断の遅れにつながりかねません。

早期受診の推奨

脂肪腫を疑うしこりがある場合は、早期に皮膚科専門医へ相談してください。特に、5cmを超える、急速に大きくなる、硬い・動かない、痛みやしびれがあるといった「赤信号」が見られる際は、急いで受診することが重要です。
早い段階での専門的な評価と適切な時期での切除は、傷跡を小さくし、合併症リスクを低く抑えることにつながるため有益です。

脂肪腫の匂いについて

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脂肪腫は、皮膚の下の脂肪細胞が局所的に増殖してできる良性の腫瘍です。

脂肪腫は基本的に無臭

脂肪腫には、ニキビや粉瘤(ふんりゅう)のような袋状の構造や、内容物を外に出す開口部(黒い点)がありません。そのため、脂肪腫そのものが悪臭を放つということは基本的にありません。

匂いがある場合の可能性

もし「しこりから匂いがする」「膿っぽいものがしみ出る」「悪臭がする」といった症状がある場合は、脂肪腫ではない別の病気であるか、または二次的な感染を疑う必要があります。
匂いを伴う代表的な例としては、以下のような疾患が考えられます。

・表皮嚢腫(粉瘤)の感染・破裂:粉瘤は垢や皮脂が溜まった袋状の腫瘍で、感染したり破裂したりすると、細菌の増殖や壊死した物質によって強い悪臭を伴うことがあります。
・膿瘍(のうよう):皮下に細菌が感染し、膿が溜まった状態です。
・化膿性汗腺炎(かのうせいかんせんえん):汗腺が化膿し、深い場所に炎症が起こる病気です。

ごく稀に、巨大化した脂肪腫の表面が、摩擦や圧迫によってただれたり(びらん)、潰瘍化したりした結果、そこから二次感染を起こして匂いの原因となるケースもあります。

医療機関を受診する目安

脂肪腫かもしれないしこりであっても、以下のいずれかの異常が見られる場合は、感染や別疾患の可能性があるため、速やかに皮膚科専門医のいる医療機関を受診してください。

・悪臭や排出物(膿など)がある
・発赤(赤み)や熱感がある
・痛みがある
・発熱を伴う

自己判断で潰す、刺す、絞るといった行為は、かえって感染を悪化させたり、傷あと(瘢痕)を残したり、治癒を遅らせたりする原因となります。専門医であれば、脂肪腫であれば被膜ごとの計画的な摘出(多くは局所麻酔・日帰り)を、感染性疾患であれば切開排膿や抗菌薬による適切な治療を行います。

脂肪腫手術の治療法

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脂肪腫は良性の腫瘍であるため、必ずしも全てが手術を必要とするわけではありません。
しかし、自然に消えることは稀で、時間の経過とともにゆっくりと大きくなります。

手術を検討する目安

以下のような状況や症状が見られる場合は、切除手術が検討されます。

症状の出現

大きくなることで、衣類などでこすれて不快感がある、見た目が気になる、あるいは神経や血管を圧迫して痛みやしびれが生じている場合。

サイズと変化

短期間での急速な増大、5cmを超える大きさ、触ると硬い、または動きにくい(可動性が乏しい)といった所見がある場合。特に、しこりが小さいうちに処置を行う方が、切開線が短くなり、手術時間も短く済むため、傷跡(整容面)や安全性の面で有利とされています。

標準的な切除術

脂肪腫の治療は、被膜(カプセル)を含めて腫瘍全体を一塊(ひとかたまり)で摘出する外科的切除が基本です。

目的

被膜が残ってしまうと再発の原因となるため、根治のためには完全に摘出することが最も重要です。

麻酔と手術

標準的な脂肪腫の切除は、局所麻酔で行われ、多くの場合日帰りで可能です。

手技

皮膚のしわの線(皮膚割線)に沿った小さな切開を行います。周囲組織から腫瘍を鈍的(とんてき)に剥がして(剥離)摘出します。止血、洗浄を行った後、皮膚の深い層と表面を丁寧に縫合します。

その他の方法の限定的な適用

吸引術や腫瘍の一部のみを摘出する部分摘出では、被膜が残りやすく再発率が高くなるため、その適用は限定的です。摘出された腫瘍は、必ず病理検査に提出され、顕微鏡で組織を確認することで、悪性腫瘍ではないことの確定診断が行われます。

当院の脂肪腫手術の特徴

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当院では、患者さまの安全性と整容性(きずあとへの配慮)を両立させた脂肪腫の切除手術を提供しています。

皮膚科専門医による執刀

当院は皮膚科専門医が2名常駐する全国でも稀な皮膚科です。その専門知識と技術のもとで皮膚科専門医が脂肪腫の摘出術を担当いたします。

整容面への配慮

皮膚のしわや割線に沿った目立ちにくい切開線の選択と、丁寧な縫合技術により、術後のきずあとを最小限に抑えます。

安全性の確保

手術中に神経や血管を正確に識別し温存するなど、安全性に最大限に配慮した手術を行います。

ほとんどの症例で日帰り手術が可能

患者さまの体への負担を最小限に抑える手術手技を採用しているため、多くの脂肪腫の摘出術が局所麻酔を用いた日帰りで可能です。予約枠に空きがある場合は、診察と超音波検査などの評価を行った上で、当日手術にも対応しています。
ただし、5cmを超える巨大なもの、筋膜下や筋内といった深部に存在する症例、急速に大きくなっている症例などについては、安全性を最優先し、麻酔方法(静脈麻酔など)や入院の可否を個別に慎重に検討します。

豊富な症例実績に基づく確かな技術

当院は、一般的なクリニックの何倍も、年間を通して脂肪腫、粉瘤、ほくろなど、非常に多くの手術症例を取り扱っておりますのでご安心ください。

豊富な経験

皮膚の浅い部分にあるものから、深部に及ぶ複雑な症例まで、長年蓄積した経験に基づき対応いたします。

再発予防の徹底

脂肪腫の根治・再発予防のため、被膜(カプセル)を含めた一塊摘出を徹底し、術後の経過観察(フォローアップ)まで責任をもって行います。

脂肪腫の診察の流れ

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2
診察・カウンセリング
まずは脂肪腫の大きさ・位置・炎症の有無を診察します。最適な手術方法や注意点を丁寧にご説明します。
3
局所麻酔
手術部位に麻酔を行います。数分で効きますので、施術中の痛みはほとんどありません。
4
切開・摘出
脂肪腫をしっかり確認し、丁寧に取り除きます。炎症がある場合は、まず内容物だけを取り出し、後日再手術で完全摘出する場合もあります。
5
縫合(必要に応じて)
切開した部分をきれいに縫合します。形成外科的な縫い方で、傷跡ができるだけ目立たないように仕上げます。(所要時間は約10~30分程度。日帰り手術が可能です。)
6
術後の処置と説明
ガーゼやテープで保護し、術後の注意点をご説明します。再診や抜糸のスケジュールをお伝えして終了です。

脂肪腫摘出手術の費用

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料金表

部位費用
露出部の2cm未満の粉瘤5,310~5,910円
露出部の2~4cmの粉瘤11,340~11,940円
露出部の4cm以上の粉瘤13,410~14,010円
露出部以外の3cm未満の粉瘤4,170~4,780円
露出部以外の3~6cmの粉瘤10,020~10,630円
露出部以外の6cm以上の粉瘤12,810~13,420円

※表示金額は全て税込みです

脂肪腫摘出手術のよくあるご質問

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Q

脂肪腫摘出手術は痛いですか?麻酔は何を使いますか。

A

ほとんどの症例で局所麻酔を使用します。麻酔がしっかりと効けば、手術中の痛みは最小限です。麻酔の注射時にチクッとした痛みはありますが、短時間で終わります。術後の痛みについては、内服の鎮痛薬で十分にコントロールできます。
ただし、巨大な脂肪腫、深部にできたもの、または多発している場合など、症例によっては患者さまの負担軽減のため静脈麻酔や全身麻酔を選択する場合があります。これは個別の診察に基づいて判断します。

Q

脂肪腫摘出手術は日帰りできますか?所要時間・通院回数・仕事や運動の再開時期は?

A

皮膚の浅い層にある小型から中型の脂肪腫であれば、日帰り手術が標準です。

・手術時間:【小型】10〜30分程度 / 【中型】30〜60分程度(部位や深さによって変動します)
・通院回数:術後の傷のチェック(1回)と抜糸(7〜14日後、部位で前後)の計2回程度が目安です。
・仕事再開:デスクワークなど体への負担が少ない仕事は、多くの場合翌日から再開可能です。
・入浴・運動:シャワーは翌日から可能ですが、創部を濡らさないよう指示に従ってください。激しい運動や患部に負荷がかかる活動は、1〜2週間程度控えていただきます。

Q

脂肪腫摘出手術は傷跡は残りますか?目立ちにくくできますか。

A

傷跡を完全に「ゼロ」にすることはできませんが、皮膚科専門医として目立ちにくさを重視した手術を行います。
具体的には、皮膚のシワ(皮膚割線)に沿った最小限の切開を行い、皮膚の深い層と表面をきめ細かく合わせる層状縫合や皮内縫合を駆使して、きずあとが目立ちにくいように仕上げます。
術後には、傷跡の盛り上がり(肥厚性瘢痕)を予防するため、テーピングを1〜3か月間継続していただくことを推奨しています。ケロイド体質の方には、ステロイド外用薬やシリコンジェルなどの追加ケアをご提案します。

Q

脂肪腫摘出手術は再発の可能性はありますか?

A

脂肪腫の再発は稀です。
再発を防ぐため、当院では腫瘍を覆っている被膜(カプセル)を含めて脂肪腫全体を一塊で摘出することを徹底しています。吸引のみや部分的な切除では被膜が残りやすく再発率が高くなるため、原則として推奨していません。
術後に摘出部位が再度ふくらむ、硬くなる、痛むといった変化が見られた場合は、念のため早めにご受診ください。

Q

脂肪腫摘出手術は保険は使えますか?費用の目安は?

A

ほとんどの脂肪腫摘出術は、健康保険が適用されます。
費用は「良性腫瘍摘出術」として、摘出する部位、腫瘍のサイズ、病理検査の有無などによって細かく点数が定められています。患者さまの自己負担額(例:3割負担)は症例によって異なりますので、診察時に個別の見積もりをご提示いたします。
なお、深部にできたもの、巨大なもの、または麻酔方法を変更した場合などは、費用が変動する可能性があります。

脂肪腫ページの記事執筆・監修者

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高知県高知市の医療法人元史会 ふみの皮フ科の院長 池野史典です。当院の脂肪腫専門サイトを最後までお読みいただきありがとうございます。脂肪腫摘出をお考えの方はふみの皮フ科にお気軽にご相談ください。皆様のご来院をスタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。

日本皮膚科学会認定
皮膚科専門医
院長
池野 史典
資格・所属学会
  • 日本皮膚科学会
  • 日本美容皮膚科学会
  • 日本乾癬学会
  • 日本臨床皮膚科医会
  • 日本接触皮膚炎・皮膚アレルギー学会
  • 国際抗老化再生医療学会
  • 日本医学脱毛学会
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