イボについて
説明
いぼ(尋常性疣贅)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる良性のできものです。主に手や足の指、膝などに発生し、見た目や触感がざらざらしています。尋常性疣贅は、他人にうつることがあり、特に傷ついた皮膚や湿った環境で感染しやすいです。治療法には、物理的な除去、化学的な治療、凍結療法などがあります。
TROUBLE このような場合はご相談ください
- いぼが急激に増えてきた
- いぼが痛みやかゆみを伴う
- 自宅でのケアで改善しない
- いぼが顔やデリケートな部分にできた
- いぼが日常生活に支障をきたす
症状
①皮膚の隆起
いぼは、皮膚が盛り上がり、ざらざらとした感触を持ちます。典型的には小さく、硬い塊として現れます。
②表面の変色
いぼの表面は白っぽく、灰色、茶色、黒色になることがあります。これにより、周囲の皮膚と色が異なることがあります。
③点状出血
いぼの表面を削ると、小さな黒い点(血管)が見えることがあります。
④痛みやかゆみ
いぼが特に圧力のかかる場所にある場合、痛みやかゆみを感じることがあります。
⑤集合体
いぼが集まって密集している場合、モザイク疣贅と呼ばれ、治療が難しいことがあります。
原因
①ヒトパピローマウイルス(HPV)
HPVは直接接触や共有物品を通じて感染し、皮膚に侵入します。
②皮膚の小さな傷
小さな傷や裂け目からウイルスが侵入しやすくなります。
③免疫力の低下
免疫力が低下している場合、ウイルスに対する抵抗力が弱まり、いぼが発生しやすくなります。
日常の注意点
①清潔を保つ
手や足を常に清潔に保ち、微細な傷を作らないようにすることが重要です。
②免疫力の向上
バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心掛け、免疫力を維持します。
治療方法
①凍結療法(クライオセラピー)
液体窒素を使用していぼを凍結し、細胞を破壊します。
②内服
ヨクイニン(ハトムギの種子を乾燥させたもの)を内服することで、免疫力の賦活化が期待されます。
③モノクロロ酢酸
モノクロロ酢酸とは強い酸性の物質で、モノクロロ酢酸溶液をいぼに塗ることでいぼの組織を腐食、壊死させて取り除いていきます。
④サリチル酸
いぼにサリチル酸を塗布したり貼付したりして、角質を柔らかくして除去を促進します。
⑤レーザー治療
レーザーを使用していぼを焼き切る方法です。
⑥電気焼灼法
電気でいぼを焼き切り、取り除く方法です。
⑦いぼ剥ぎ法
局所麻酔下でいぼを切除する方法です。
よくあるご質問
いぼは自然に治りますか?
はい、いぼは自然に治ることがありますが、治療によって早期に除去することが可能です。
いぼの治療には痛みがありますか?
凍結療法やレーザー治療などは一時的な痛みを伴うことがありますが、耐えられないほどの痛みではありません。
いぼが再発することはありますか?
はい、治療後もウイルスが残っている場合、再発することがあります。定期的なチェックと適切なケアが重要です。
いぼは他人にうつりますか?
はい、直接接触や共有物を通じて他人にうつることがあります。感染防止のための対策を講じましょう。
市販薬で治療できますか?
軽度のいぼであれば、市販のサリチル酸製品で治療できますが、効果がない場合は専門医の診断を受けることが重要です。
いぼが痛む場合、どうすればよいですか?
いぼが痛む場合は、専門医に相談し、適切な治療を受けることが必要です。
いぼが増えてきた場合、どうすればよいですか?
いぼが増えた場合は、早めに皮膚科医の診察を受け、適切な治療を開始することが重要です。
いぼの治療に保険は適用されますか?
はい、いぼの治療は一般的に保険が適用されますが、詳細は医療機関に確認してください。
子供のいぼの治療について教えてください。
子供の場合も大人と同様の治療法が適用されますが、特に凍結療法やサリチル酸治療が一般的です。子供に適した治療法を選ぶために、専門医の診断を受けることが重要です。
いぼの予防方法はありますか?
はい、いぼの予防には、清潔を保ち、共有物の使用を避けること、傷をすぐに処置することが有効です。また、免疫力を高めることも予防に役立ちます。