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アトピー性皮膚炎 Atopy

アトピー性皮膚炎について

説明

アトピー性皮膚炎は、慢性的な皮膚の炎症を特徴とする疾患で、多くの人々に影響を与えています。このホームページでは、アトピー性皮膚炎の症状、原因、日常生活での注意点、治療方法について詳しく説明します。皮膚科専門医の視点から、患者様が適切な治療と管理を行えるようにサポートします。

TROUBLE このような場合はご相談ください

  • 皮膚にかゆみや赤みがある場合
  • 皮膚が乾燥し、ひび割れが生じている場合
  • 夜間にかゆみが強くなる場合
  • ステロイド外用薬が効かないと感じる場合
  • 皮膚の状態が悪化していると感じる場合

症状

①かゆみ

アトピー性皮膚炎の最も一般的な症状はかゆみです。このかゆみは日中だけでなく、夜間にも強くなることが多く、睡眠障害を引き起こすことがあります。

②乾燥

乾燥はアトピー性皮膚炎の特徴的な症状の一つです。皮膚のバリア機能が低下するため、水分が失われやすくなり、乾燥が進行します。

③赤み

炎症による皮膚の赤みは、アトピー性皮膚炎の典型的な症状です。赤みは顔、首、肘、膝の裏などに現れることが多いです。

④ひび割れ

乾燥が進むと皮膚がひび割れを起こし、痛みや出血を伴うことがあります。これにより、さらに感染のリスクが高まります。

⑤苔癬化

長期間の掻きむしりにより、皮膚が厚く硬くなることを苔癬化といいます。これにより、皮膚の見た目や質感が変化します。

原因

①遺伝的要因

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な要因が強く影響することが知られています。家族にアトピー性皮膚炎、喘息、アレルギー性鼻炎を持つ人がいる場合、発症リスクが高まります。

②環境要因

環境の変化やストレス、温度や湿度の変動が症状を悪化させることがあります。特に乾燥した環境や極端な温度変化は注意が必要です。

③アレルゲン

ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛など、さまざまなアレルゲンがアトピー性皮膚炎の症状を引き起こすことがあります。アレルゲンを特定し、回避することが重要です。

④皮膚のバリア機能低下

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下しており、これにより外部からの刺激や感染に対する抵抗力が弱くなります。

⑤免疫反応

免疫系の異常な反応がアトピー性皮膚炎の原因となることがあります。免疫系が過剰に反応し、皮膚に炎症を引き起こすことがあります。

日常の注意点

①保湿

保湿はアトピー性皮膚炎の管理において非常に重要です。適切な保湿剤を使用し、皮膚の乾燥を防ぐことで、症状を軽減することができます。

②適切な入浴

入浴時には、熱いお湯や長時間の入浴を避け、ぬるま湯で短時間に済ませることが推奨されます。入浴後はすぐに保湿剤を塗布します。

③衣類の選択

刺激を避けるために、綿やシルクなどの柔らかい素材の衣類を選びましょう。ウールや合成繊維は避けることが望ましいです。

④ストレス管理

ストレスはアトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因の一つです。リラクゼーションや趣味を楽しむことで、ストレスを軽減する方法を見つけましょう。

⑤アレルゲンの回避

自分にとってのアレルゲンを特定し、それを避けることが重要です。例えば、寝具の清掃、ペットの管理、花粉の多い季節の外出を控えるなどの対策を講じましょう。

治療方法

①ステロイド外用薬

ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎の炎症を抑えるために広く使用されています。適切な量と頻度で使用することが重要です。

②免疫抑制外用薬

免疫抑制外用薬(タクロリムス)は、ステロイドに代わる選択肢として使用されることがあります。長期間の使用にも適しています。

③JAK阻害薬(外用剤)

デルゴシチニブ(コレクチム®軟膏)は様々な種類のJAKを抑えることでサイトカインの産生を抑制します。ステロイド外用剤のような局所的な副作用もなく小児にも使いやすいお薬です。

④PDE4阻害薬(外用剤)

ジファミラスト(モイゼルト®軟膏)はPDE4(ホスホジエステラーゼ)を抑えることで過剰になった免疫反応を抑制します。ステロイド外用剤のような局所的な副作用もなく小児にも使いやすいお薬です。

⑤保湿療法

保湿剤を定期的に使用することで、皮膚のバリア機能を改善し、症状を軽減することができます。特に入浴後はすぐに保湿剤を塗布することが重要です。

⑥抗ヒスタミン薬

かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬を内服することがあります。これにより、かゆみによる掻きむしりを減少させることができます。

⑦光線療法

紫外線療法(UVB療法など)は、重度のアトピー性皮膚炎に対して有効な治療法です。定期的な通院が必要ですが、炎症を効果的に抑えることができます。

⑧生物学的製剤

デュピルマブ(デュピクセント®)、ネモリズマブ(ミチーガ®)、トラロキヌマブ(アドトラーザ®)があり、IL-4、IL-13、IL-31を抑えることで効果が期待できます。

⑨JAK阻害薬(内服)

バリシチニブ(オルミエント)、ウパダシチニブ(リンヴォック)、アブロシチニブ(サイバインコ)があり、JAK(ヤヌスキナーゼ)を抑えて、サイトカインの産生を抑えることで効果が期待できます。

よくあるご質問

Q

アトピー性皮膚炎は治りますか?

A

アトピー性皮膚炎は完治が難しいですが、適切な治療と管理により症状をコントロールすることができます。

Q

ステロイド外用薬の副作用はありますか?

A

長期使用により皮膚が薄くなるなどの副作用が生じることがありますが、医師の指導のもと適切に使用すれば、安全に効果を得ることができます。

Q

保湿剤の選び方は?

A

無香料・無添加の保湿剤を選び、肌に合ったものを使用することが重要です。医師に相談して適切な製品を選びましょう。

Q

食事制限は必要ですか?

A

A4: 食事制限は必要な場合がありますが、すべての患者に当てはまるわけではありません。医師と相談して、必要な場合にのみ実施してください。

Q

アトピー性皮膚炎の子供にはどのようなケアが必要ですか?

A

子供の場合、適切な保湿と入浴、ストレス管理が特に重要です。また、衣類の選び方にも注意を払いましょう。

Q

アレルゲンテストは受けるべきですか?

A

アレルゲンテストは、自分にとってのアレルゲンを特定するために有効です。症状が改善しない場合や、アレルゲンを避けるために受けることをお勧めします。

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