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とびひ Impetigo

とびひ治療について

説明

皮膚科専門医の視点からとびひ治療について詳しくご説明します。とびひ(伝染性膿痂疹)は、皮膚感染症の一つで、特に小児に多く見られます。適切な治療と予防策を取ることで、症状を早期に改善し、他の人への感染を防ぐことができます。以下の内容では、とびひの症状、原因、日常の注意点、治療方法、そしてよくある質問について詳しく説明します。

TROUBLE このような場合はご相談ください

  • 発疹が広がり続ける場合
  • 症状が悪化し、痛みや腫れが増す場合
  • 発熱や倦怠感など全身症状が現れる場合
  • 自宅での治療で効果が見られない場合
  • 家族や周囲に同様の症状が見られる場合

症状

①初期症状

とびひの初期症状は、皮膚に小さな赤い斑点や水ぶくれが現れることです。これらの水ぶくれは破れてかさぶたになります。特に顔、手、腕、脚に現れることが多いです。

②水ぶくれ

水ぶくれは急速に拡大し、破裂すると中から黄色い液体が流れ出します。この液体が他の皮膚に触れることで感染が広がります。

③かさぶた

水ぶくれが破裂した後、乾燥してかさぶたが形成されます。このかさぶたは黄色から褐色を帯び、取り除かれるまで数日から数週間かかることがあります。

④かゆみと痛み

感染した部分は強いかゆみを伴うことが多く、掻くことでさらに症状が悪化し、感染が広がる可能性があります。また、痛みを感じることもあります。

⑤重症化

適切な治療が行われない場合、感染が深部の組織に広がり、蜂巣炎やリンパ節炎などの合併症を引き起こすことがあります。全身症状として発熱や倦怠感が現れることもあります。

原因

①細菌感染

とびひの主な原因は、黄色ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌などの細菌感染です。これらの細菌は、皮膚の小さな傷や擦り傷から侵入し、感染を引き起こします。

②直接接触

感染者との直接接触や、感染者が触れた物(タオル、衣類など)を介して細菌が広がることがあります。特に子供同士の接触が多い保育園や学校で感染が広がりやすいです。

③不衛生な環境

衛生状態が悪い環境では、細菌が繁殖しやすくなり、感染のリスクが高まります。清潔を保つことが重要です。

④免疫力の低下

免疫力が低下していると、細菌感染に対する抵抗力が弱まり、とびひにかかりやすくなります。特に栄養不足やストレス、疲労が免疫力の低下につながります。

⑤皮膚のバリア機能低下

皮膚のバリア機能が低下すると、細菌が皮膚に侵入しやすくなります。乾燥や湿疹、アトピー性皮膚炎などがある場合、とびひにかかりやすいです。

日常の注意点

①清潔を保つ

毎日の入浴や手洗いを徹底し、皮膚を清潔に保ちましょう。特に傷がある場合は、消毒し清潔な状態を維持することが重要です。

見出し②:共有物の管理

タオルや衣類などの共有物は避け、感染者が使ったものはしっかり洗濯しましょう。家庭内での感染拡大を防ぐため、共有物の管理が大切です。

③爪を短く切る

かゆみがあるときに掻いてしまうと、さらに感染が広がる可能性があります。爪を短く切り、掻きむしらないよう注意しましょう。

④免疫力の強化

バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、免疫力を高めることが予防に役立ちます。特に子供の健康管理に注意しましょう。

⑤早期対応

初期症状が見られたら、早めに医師に相談し適切な治療を受けることが重要です。早期対応により、症状の悪化や感染の拡大を防ぐことができます。

治療方法

①抗生物質の使用

とびひの治療には、抗生物質の内服や外用薬が使用されます。医師の指示に従って、適切な薬を使用し、治療を継続することが大切です。

②患部の清潔

感染部位の清潔を保つことで治療効果を高めることができます。石鹸を使ってシャワーで洗い流すことが大事です。医師の指示に従って行ってください。

③患部の保護

感染部位を覆うためのガーゼや包帯を使用し、他の部位への感染を防ぎます。適切な処置を行うことで治癒を促進します。

④かゆみの緩和

かゆみを抑えるための抗ヒスタミン剤やステロイド外用薬が処方されることがあります。かゆみを軽減することで掻きむしりを防ぎます。

⑤家庭内での対策

家庭内での感染拡大を防ぐため、患者と接触する際には手洗いを徹底し、共有物の管理を厳重に行いましょう。家族全員の健康管理が重要です。

よくあるご質問

Q

とびひはどのくらいの期間で治りますか?

A

一般的には1~2週間で治癒しますが、症状の程度や治療方法によって異なります。医師の指示に従い、適切な治療を受けることが大切です。

Q

とびひは再発しますか?

A

免疫力が低下している場合や、衛生状態が悪い場合には再発する可能性があります。予防策を徹底することで再発を防ぐことができます。

Q

学校や保育園にはいつから通えますか?

A

基本的には通園、通学には制限はありませんが、露出部の場合は包帯で保護するなどすれば大丈夫ですがプールは避けましょう。とびひが治癒し、診断書などが必要な場合もありますので、医師にご相談ください。

Q

自宅でできる対策は何ですか?

A

清潔を保ち、感染部位を適切に処置することが重要です。また、共有物の管理を徹底し、家族全員の健康管理に注意しましょう。

Q

とびひの予防方法は何ですか?

A

手洗いや消毒、清潔な環境を保つことが予防に繋がります。特に傷がある場合は消毒し、適切な処置を行うことが大切です。

Q

市販薬で治療できますか?

A

軽度のとびひであれば市販薬で対処できる場合もありますが、急速に広がることが多くなりますので早めに医師に相談しましょう。

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